日本歴史地名大系 「遮那院跡」の解説 遮那院跡しやないんあと 岐阜県:大垣市大垣城下清水町遮那院跡[現在地名]大垣市清水町現在の清水(しみず)町北端に位置し、跡地はホテル・住宅・埋葬地などとなっている。埋葬地の一隅に「御朱印地遮那院跡」の石碑がある。天武天皇の勅願所で、白鳳期に牛屋(うしや)の地に百済の王子沙門金珠が草創したと伝える。天長年間(八二四―八三四)空海が来訪、真言宗有縁の聖地であるとして大日如来・不動明王・愛染明王を彫刻し本尊とし、以後真言宗牛屋山大日寺遮那院と称したという。応永一六年(一四〇九)の石包名等名寄散田帳(宮内庁書陵部蔵)に「一遮那院 牛屋前畠大 分四百文 同所畠大 分四百文」とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by