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遺伝子組み換え食品 いでんしくみかえしょくひん genetically modified food

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知恵蔵2015の解説

遺伝子組み換え食品

特定の遺伝子を作物に組み込んで、農薬耐性、害虫抵抗性などの機能を付与された農産物、及びその加工品。生産性の向上や多収穫が見込めるので北米を中心に栽培が拡大している。しかし日本では、2006年1月に規制条例が施行された北海道皮切りに、GM作物の栽培規制や交雑防止措置を定める条例が各地の自治体に広がりつつある。背後には消費者やNGOの指摘する環境・生態系への悪影響や安全性への不安がある。実際、00年10月のスターリンク(GMトウモロコシ、食料・飼料ともに未認可)混入問題以降も、05年6月に米国産輸入トウモロコシから遺伝子組み換えのBt10の混入が発見され、改めて分別流通の難しさを浮き彫りにした。また04年に晴海ふ頭でGMナタネの自生が初めて確認され、その後も各地で発見が相次ぎ、遺伝子拡散が現実化している。

(池上甲一 近畿大学農学部教授 / 2007年)

遺伝子組み換え食品

一般的には、特定の遺伝子を導入した作物を原料に用いた食品のことだが、明確には定義できない。食品は、作物の収穫物がほぼそのままの形で食されることもある。しかし、収穫物に一次加工、二次加工と手が加えられた加工食品や、これらの加工食品やその他の食材をさらに組み合わせたり、加工した加工食品、総菜、弁当などの形態のものもある。例えば、最終製品の重量比で、遺伝子組み換え作物の収穫物が何%以上を占めていれば、これを遺伝子組み換え食品とする、という客観的な基準はない。JAS法食品衛生法による表示方法では5%以上と便宜的に規定している。一方、遺伝子組み換え作物は明確に定義できる。遺伝子組み換え食品の安全性評価として行われているのは、遺伝子組み換え作物の収穫物そのものの食品としての安全性評価である。

(川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2007年)

遺伝子組み換え食品

遺伝子組み換え(GM)作物を用いて製造された食品。除草剤に強い大豆、トウモロコシ、ナタネ、害虫に強いトウモロコシ、ジャガイモなどがあり、日本では1996年から輸入されている。安全性に疑問があるという消費者などの声を受け、農林水産省は2001年4月から、日本農林規格(JAS)法の改正でGM農産物及びそれを原料にした食品に表示義務(例えば「大豆(遺伝子組み換え)」等)を実施。しかし、しょうゆ食用油脂マッシュポテト、ジャガイモ澱粉などは、加工工程で「遺伝子組み換えで生じたDNAたんぱく質」が除去・分解されるとの理由から表示義務はない。海外ではGM作物の栽培が増加しているが、日本では06年の時点で食用作物は栽培されていない。

(的場輝佳 関西福祉科学大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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