還熊八幡神社(読み)かえりくまはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「還熊八幡神社」の解説

還熊八幡神社
かえりくまはちまんじんじや

[現在地名]松山市山越三丁目

山越やまごえの北部丘陵にある。祭神は品田和気命・帯中彦命・息長帯姫命・迦久都知神を合祀。旧村社。貞観年中(八五九―八七七)越智(のちの河野)氏によって創建され、以来同氏の祈願所として尊信が厚かった(伊予古蹟志)。慶長五年(一六〇〇)関ヶ原の戦に加藤嘉明が出征したのに乗じ、河野氏の遺臣村上・能島・曾根氏らは旧家再興を期待し、農民たちを懐柔するとともに、来援の毛利氏の軍と結んで蜂起した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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