現代外国人名録2016 「郎朗」の解説
郎 朗
ラン・ラン
Lang Lang
- 職業・肩書
- ピアニスト
- 国籍
- 中国
- 生年月日
- 1982年
- 出生地
- 遼寧省瀋陽
- 学歴
- 中国中央音楽学院,カーティス音楽学校
- 受賞
- 国際ヤング・ピアニスト・コンクール第1位・最優秀演奏賞〔1994年〕,チャイコフスキー国際ヤング・ミュージシャン・コンクール第1位(第2回)〔1995年〕
- 経歴
- 父は二胡奏者。3歳からピアノを習い始め、5歳で瀋陽コンクールに優勝。1991年9歳で北京・中央音楽学院に入学。’93年北京の興海杯ピアノ・コンクール優勝、’94年国際ヤング・ピアニスト・コンクール第1位と最優秀演奏賞、’95年仙台でのチャイコフスキー国際ヤング・ミュージシャン・コンクール第1位など数々の賞に輝く。’97年15歳で渡米、カーティス音楽院で研鑽を積み、’99年にワッツの代役でチャイコフスキーの協奏曲第1番を好演して時の人となる。ボストン交響楽団など一流楽団と共演を重ねる。2001年ニューヨークのカーネギーホールでの演奏で評価が定まった。エネルギッシュな演奏と、巧みな曲想の転換が持ち味。10代の頃からチャイコフスキーやラフマニノフの協奏曲を弾いて大向こうをうならせてきたが、近年はより繊細で沈潜した表現を手に入れ、レパートリーをロマン派から古典派へと拡張してきた。2008年北京五輪開会式、2009年オバマ米大統領のノーベル平和賞授賞式で演奏。2009年夏にはジャズ界の第一人者、ハービー・ハンコックと組んで世界ツアーを行う。2010年上海万博の公式国際親善大使に任命される。2015年6月パリ郊外のヴェルサイユ宮殿でリサイタル開催。CDに「ライヴ・アット・カーネギー・ホール」「メモリー」「ドラゴン・ソング」「チャイコフスキー&ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲」「ランラン:ライヴ・イン・ウィーン」「ランラン・イン・パリ」などがある。2001年ユーリー・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルのソリストとして来日。2006年、2007年、2009年、2011年にも来日公演。2009〜2010年に公開された映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前後編」では映画の中で主人公が演奏する全てのピアノを吹き替えた。2013年1月日本で「ラン・ラン祭」を開催、バイオリニスト五嶋龍とチェリスト堤剛と共演。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報