部原村(読み)へばらむら

日本歴史地名大系 「部原村」の解説

部原村
へばらむら

[現在地名]勝浦市部原

沢倉さわくら村の北東に位置し、東は海に臨む。伊南房州通いなんぼうしゆうどおり往還が通る。江戸時代を通じて郷帳類には村名がみえず新官しんかん郷に含まれる。しかし実態は独立しており、延享二年(一七四五)の夷隅郡勝浦藩領村高帳(永島家文書)に村名がみえ、高三〇〇石。領主変遷勝浦村に同じであったと思われる。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では高四二四石余、家数九七。同年の川津村外七ヶ村海丈書上帳(遠見岬神社文書)によれば、当村浦は渚より沖合五町目の海深九尋、同三六町目では二五尋。この書上帳に当村の名主・組頭・百姓代各一名が署名している。


部原村
へばらむら

[現在地名]八郷町部原

愛宕あたご山の南西に続く山並の南麓にあり、西は瓦谷かわらや村、南は柴間しばま村。戦国末期に佐竹氏の支配下に入り、文禄五年(一五九六)の御蔵江納帳(秋田県立図書館蔵)に「高三百弐石四斗七升 此内三十九石四斗四升 荒 へ原」とある。江戸時代は旗本領で、元禄郷帳の村高は三一四石余、幕末は旗本小長谷氏領(各村旧高簿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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