郷原神社(読み)ごうのはるじんじや

日本歴史地名大系 「郷原神社」の解説

郷原神社
ごうのはるじんじや

[現在地名]北郷町郷之原 宮之元

広渡ひろと(一ノ瀬川)西岸の台地上に位置する。近世郷之原ごうのはら村のほぼ中央部、飫肥おび街道の西側にあたる。古くは山宮やまみや大明神と号したが、明治五年(一八七二)村内にあった一三社を当地に遷座合祀して現社名に改称した(日向地誌)。合祀された一三座とは猪八重の川上いのはえのかわかみ大明神、年見河内の霧島としみかわちのきりしま権現稲荷面いなりめん住吉大明神、宮津留みやのつる(宮鶴)光神こうじんノ宮、中津留の加持神なかのつるのかじかみ大明神(以上、上郷之原)宮之元の玉依姫みやのもとのたまよりひめ大明神、常明寺じようみようじの諏訪大明神、同所愛宕大権現、権現山の荒武ごんげんやまのあらたけ権現、五反畑の大将軍ごたんばたけのだいしようぐん宮、立野の新宮たてののしんぐう権現、同所山神大明神、置水おきみず天満宮(以上、下郷之原)である。このうち住吉大明神(社蔵棟札によれば明治四年住吉神社と改称)は明治六年、旧氏子の強い要請で稲荷面に再遷座し、諏訪大明神は末社諏訪神社として境内に祀られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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