酢酸ビニル樹脂(読み)サクサンビニルジュシ

百科事典マイペディア 「酢酸ビニル樹脂」の意味・わかりやすい解説

酢酸ビニル樹脂【さくさんビニルじゅし】

ポリ酢酸ビニル樹脂。酢酸ビニルを重合して得られる熱可塑性樹脂。軟化点が低いので成形材料には用いられず,溶液または乳化液として塗料や接着剤に使用したり,チューインガムのベースとなる。ポリビニルアルコール原料塩化ビニル樹脂の共重合用原料としても用いられる。
→関連項目酢酸ビニルビニル樹脂ポリ酢酸ビニル

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化学辞典 第2版 「酢酸ビニル樹脂」の解説

酢酸ビニル樹脂
サクサンビニルジュシ
vinyl acetate resin

酢酸ビニルを重合して得られた樹脂.固くてもろい.40~50 ℃ の低い軟化点をもつ.白色の無毒性で,チューイングガムベースとして用いられている.芳香族炭化水素またはクロロアルカン,ケトン低級アルコールエステルなどに可溶,脂肪族炭化水素に不溶.接着剤,塗料,繊維加工,紙加工,合成繊維ビニロン用として使用されている.[CAS 9003-20-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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