酢酸ビニルのラジカル重合によって得られる,無色透明の熱可塑性樹脂。約60℃で軟化し,80℃で流動化する。また,ケトン,エステル,メチルアルコール,ベンゼン,ハロゲン化炭化水素など各種の有機溶剤によく溶ける。このため,ポリ酢酸ビニル自体としては,接着剤,塗料,チューインガムの基材,繊維の後処理剤などに若干用いられる程度であり,生産量の80%以上は加水分解してポリビニルアルコールとされ,合成繊維ビニロンの製造原料などとして使用されている。
樹脂は,エチレンに酢酸を反応させてつくられる酢酸ビニルを原料として,ラジカル重合で製造される。プロセスとしては乳化重合または懸濁重合によることが多いが,溶液重合でつくられたものはそのまま塗料として用いられる。
執筆者:森川 正信
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