最新 地学事典 「重液分離法」の解説
じゅうえきぶんりほう
重液分離法
heavy liquid separation
分液漏斗などを利用して重鉱物を分離する方法。試料は径約250µm以下。ブロモフォルム(d =2.89)やジヨードメタン(d=3.3)などの重液が使用され,試料洗浄や比重調整,再利用のための溶剤はメタノール(またはエタノール)やアセトン。ドラフト内での作業と廃液回収が必要。例えば,比重調整したブロモフォルムに遠心分離を併用し,カリ長石と石英を分離できる。またジヨードメタンで非磁性のジルコンとりん灰石を,比重調整により角閃石と輝石を分離できる。これに対しポリタングステン酸ナトリウム水溶液(d=~最大3.1)は無害のため作業環境上の制約はないが,重液の粘性を考慮する必要がある。参考文献:檀原ほか(1992) 地質ニュース,No.455:31.
執筆者:嶋崎 吉彦・大平 寛人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

