重清城跡(読み)しげきよじようあと

日本歴史地名大系 「重清城跡」の解説

重清城跡
しげきよじようあと

[現在地名]美馬町 城

重清地区の西部、吉野川北岸の河岸段丘上に位置する。この段丘の高さは約四〇メートル、標高は約一〇〇メートル。現在、城地中央付近には小笠原おがさわら神社が祀られ、城域は同社の境内となっており、遺構の残存状況は良好である。築城の年代や築城者について明証する史料は残されていない。しかし城跡東方の八幡神社(重清八幡神社)は、南北朝期に南朝方の小笠原長宗が当城鎮護のために勧請したとの伝承があり、長宗の築城とする説などがある。また長宗の子で一宮いちのみや(現徳島市)城主小笠原成宗は、貞治二年(一三六三)に北朝方の細川頼之に降り重清に引籠ったといわれ(徳島県史)、成宗は当城を居所としたとする説もあるが、不詳。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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