日本大百科全書(ニッポニカ) 「重航空機」の意味・わかりやすい解説
重航空機
じゅうこうくうき
heavier-than-air-aircraft
空気より重い航空機。HTAと略すことがある。空気より比重の軽いガス体と空気との比重の差による浮力、つまり静的な揚力によって空中に浮かぶ気球、飛行船などの軽航空機に対する名称で、回転翼、固定翼を問わず翼を備え、その翼に生ずる空気力学的力、動的な揚力によって空中に浮かび運動する航空機(飛行機、グライダー、ヘリコプターなど)をいう。ただし、空気を高速度で地面に吹き付け、その反動を利用して空中に浮かび上がる乗り物、ホバークラフトは空気より重いが、規定(耐空性基準)によって航空機ではないので、重航空機には含まれない。
[落合一夫]