重要航空遺産(読み)じゅうようこうくういさん

事典 日本の地域遺産 「重要航空遺産」の解説

重要航空遺産

財団法人航空協会では、歴史的・文化的に価値の高い航空遺産を「重要航空遺産」として認定し、その意義を広く社会に知らしめ、後世に遺していくため2007(平成19)年に「重要航空遺産認定制度」を設立。2008(平成20)年に2件を認定し、「九一式戦闘機」など現在まで6件が認定されている。〔認定要件〕1.航空史または航空技術史の上で意義を有する、2.歴史的情報を留めた固有の状態を保持するなど文化史的価値を有する、3.現存する資料数が極めて少ないなど、希少性が高い。〔認定対象〕航空および宇宙に関する歴史的遺産全般(航空機、生産設備、施設、模型図面・写真等の記録等)。
[選定機関] 財団法人航空協会
[選定時期] 2008(平成20)年~
[登録・認定名] 九一式戦闘機 | YS-11輸送機量産初号機(JA8610)および関連資料 | 戦後航空再開時の国産航空機群 | 日本初の動力飛行をした飛行機のプロペラ | 日本初の飛行機による動力飛行が行われた代々木練兵場跡地 | 零式水上偵察機

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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