野口幽谷(読み)のぐちゆうこく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「野口幽谷」の意味・わかりやすい解説

野口幽谷
のぐちゆうこく
(1827―1898)

幕末から明治の南画家。名は績、通称巳之助幽谷、和楽堂などと号する。江戸の大工の家に生まれ、初め家業を継ぐが、のち椿椿山(つばきちんざん)に師事して華麗な花鳥画を得意とした。画(え)、性ともに誠実清貧に甘んじ師風をよく伝えて、明治南画壇で活躍した。しばしば共進会の審査員を務め、1893年(明治26)帝室技芸員に任ぜられる。作品では『緑竹双鶏図』(宮内庁)が有名。門下松林桂月(けいげつ)がいる。著書に『和楽堂画譜』『花鳥画譜』がある。

[星野 鈴]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「野口幽谷」の解説

野口幽谷 のぐち-ゆうこく

1827-1898 江戸後期-明治時代の日本画家。
文政10年1月7日生まれ。椿椿山(つばき-ちんざん)に師事し,花鳥画を得意とした。明治26年帝室技芸員。明治31年6月26日死去。72歳。江戸出身。名は続。通称は巳之助。作品に「竹石図」「菊花鶏図」など。

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367日誕生日大事典 「野口幽谷」の解説

野口 幽谷 (のぐち ゆうこく)

生年月日:1827年1月7日
江戸時代;明治時代の南画家
1898年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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