野口新村（読み）のぐちしんむら

日本歴史地名大系

野口新村
のぐちしんむら

• 富山県：中新川郡
• 立山町
• 野口新村

[現在地名]立山町野口・野口新・道新（どうしん）・草野（くさの）・大石原（おおいしはら）・沢端（さわはた）・本郷島（ほんごうじま）

高原野（たかはらの）の北部入口付近に位置し、地名もこれに由来するとされる。村領は大窪新（おおくぼしん）村を挟み南北に分れるほか、その北部東方にも存在し、数ヵ所に散在していた。同時に垣内が多く、「三州地理志稿」は道新・出合（であい）・松原（まつばら）・草野・大石原を記す。宝暦一四年（一七六四）には高原野の新開村とされ（越中志徴）、享和三年（一八〇三）の仮名付帳（加越能文庫）では寺田（てらだ）郷若宮（わかみや）村の枝村とされている。

野口新村
のぐちしんむら

• 新潟県：岩船郡
• 荒川町
• 野口新村

[現在地名]荒川町坂町（さかまち）

南を梨（なし）ノ木（き）川が西流し、北は坂町村、西は長政（ながまさ）新田に接する。元禄郷帳に坂町村枝郷として村名がみえる。開発・分村の時期は不明。初め村上藩領に属し、宝永六年（一七〇九）幕府領。文化四年（一八〇七）の家数九（うち百姓六）・人数四一（「家数人別書上帳」荒川町郷土史）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」