デジタル大辞泉
「野矢」の意味・読み・例文・類語
の‐や【野矢】
狩りに用いる、粗略な作りの矢。
「重籐の弓、―そへて賜ぶ」〈平家・八〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
の‐や【野矢】
〘名〙 狩猟用の矢。射捨てとして粗略な作りにし、素地のままの
白篦(しらの)が一般的で、羽も得るに任せて使用したが、
武官や
随身は羽や篦
(の)に
趣向をこらした。
公卿に供奉する随身などは
葛箙(つづらえびら)に野矢を挿した仮胡簶
(かりやなぐい)を帯し、
近衛の次将は非常時の
警護の場合、野矢を負って参陣した。
猟矢(ししや・さつや)。
※
台記‐保延二年(1136)一一月五日「随身番長布衣
烏帽・野箭・毛沓」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報