野辺送(読み)のべおくり

精選版 日本国語大辞典 「野辺送」の意味・読み・例文・類語

のべ‐おくり【野辺送】

  1. 〘 名詞 〙 なきがらを、火葬場や埋葬場までつき従って送ること。また、その行列葬式葬列には位牌・花籠・四花(しか)龍頭(たつがしら)など地方によっていろいろの依代(よりしろ)があって、途中死者の霊が逸脱しないように墓地や火葬場まで送り届ける。とむらい。野送り。野辺の送り。野辺。
    1. [初出の実例]「かかる夜の月も見にけり野辺送〈去来〉」(出典:俳諧・猿蓑(1691)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android