金井喜久子(読み)カナイ キクコ

20世紀日本人名事典 「金井喜久子」の解説

金井 喜久子
カナイ キクコ

昭和期の作曲家 金井音楽研究所主宰。



生年
明治44(1911)年3月13日

没年
昭和61(1986)年2月17日

出生地
沖縄県平良市

旧姓(旧名)
川平

学歴〔年〕
日本音楽学校〔大正11年〕卒,東京音楽学校専科〔昭和13年〕修了

主な受賞名〔年〕
毎日出版文化賞〔昭和30年〕「琉球民謡」,沖縄タイムス文化賞〔昭和43年〕「オペラ沖縄物語』」,琉球政府賞〔昭和43年〕「オペラ『沖縄物語』」,日本レコード大賞童謡賞(第13回)〔昭和46年〕「じんじん」,勲五等瑞宝章〔昭和57年〕

経歴
沖縄の音楽を子守唄にして育ち、日本音楽学校声楽科、東京音楽学校作曲科に学ぶ。下総皖一らに師事し、日本最初の女性作曲家としてデビュー。作曲の土台は沖縄の音楽にあり、いずれの作品も沖縄県の旋律や素材を用いている。作品に「交響組曲琉球の思い出」「琉球狂詩曲」など、著書に「琉球の民謡」。59年には大正時代から沖縄戦の砲火のさなかまで沖縄の心を歌い続けた姉・可奈の波乱の人生を描いた「愛のトゥバルマー―ある歌姫の物語」を自費出版した。平成12年60年ぶりに「第一交響曲」の音源が発見され、CDとして復刻される。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金井喜久子」の解説

金井喜久子 かない-きくこ

1911-1986 昭和時代の作曲家。
明治44年3月13日生まれ。下総皖一(しもふさ-かんいち)らに師事し,昭和19年から交響作品を発表する。29年サンパウロの国際民族音楽会議に日本代表として出席。オペラ「沖縄物語」などの作品を通じて郷里沖縄の音楽の普及につくした。昭和61年2月17日死去。74歳。日本音楽学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「金井喜久子」の解説

金井 喜久子 (かない きくこ)

生年月日:1911年3月13日
昭和時代の作曲家。金井音楽研究所主宰
1986年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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