金剛般若波羅蜜経(読み)こんごうはんにゃはらみつきょう(英語表記)Vajracchedikā prajñāpāramitā-sūtra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金剛般若波羅蜜経
こんごうはんにゃはらみつきょう
Vajracchedikā prajñāpāramitā-sūtra

仏教経典。1巻。後秦の鳩摩羅什訳。略して『金剛経』『金剛般若経』と呼ばれ,禅宗では5祖弘忍以来特に重要視している。多く漢訳されており,本訳のほかに,北魏の菩提流支訳の同題,陳の真諦訳の同題,隋の達磨笈多訳『金剛能断般若波羅蜜経』,の玄奘訳『能断金剛般若波羅蜜多経』,玄奘訳と同題の唐の義浄訳の5種が存在している。インドでも重要視されたらしく,注釈書として無着,世親のものも存し,チベット,中国にも広く流布した。内容は一切法は空であると説くものである。

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精選版 日本国語大辞典の解説

こんごうはんにゃはらみつ‐きょう コンガウキャウ【金剛般若波羅蜜経】

(Vajracchedikā の訳語) 大乗経典の一つ。一巻。般若(智)の見地から一切法の空、無我を説き、とらわれを去って清浄の心に住すべきことを説いた経文。六種の漢訳中、後秦の鳩摩羅什(くまらじゅう)訳がもっとも著名。金剛般若。金剛般若経。金剛経。〔開元録‐四〕

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