金峰山県立自然公園(読み)きんぽうざんけんりつしぜんこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金峰山県立自然公園」の意味・わかりやすい解説

金峰山県立自然公園
きんぽうざんけんりつしぜんこうえん

熊本市西方の金峰山を中心とする自然公園。面積 73.19km2。 1955年指定。山と渓谷の豊かな自然美と果樹園,多くの史跡などを特色とする。金峰山からは熊本市街,有明海雲仙岳,阿蘇山などが眺望できる。外輪山を刻む渓谷には大分県の耶馬渓と同じ景観がみられ,雲巌寺霊巌洞,岩戸観音や五百羅漢 (岩壁一帯に彫り込まれた石仏群) ,夏目漱石の『草枕ゆかりの峠の茶屋,小天,河内の各温泉がある。霊巌洞 (高さ 3m,幅 3.5m,奥行 5.5m) は江戸時代の剣豪宮本武蔵が兵法の極意書『五輪書』を著わした地とされる。

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