金座・銀座(読み)きんざ・ぎんざ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金座・銀座」の意味・わかりやすい解説

金座・銀座
きんざ・ぎんざ

金座は江戸時代,大判以外の金貨鋳造その他一切を管理した役所。文禄4 (1595) 年,徳川家康が京都の後藤庄三郎 (→後藤光次 ) を招き小判を鋳造させたのに始るという。一時は京都,佐渡駿河にも設置。のち江戸1ヵ所に統一された。勘定奉行の支配に属し,座の長官は後藤家が世襲し,鋳造その他を独占的に請負って巨利を得た。銀座は銀貨鋳造その他一切を管理した役所。慶長3 (98) 年伏見におかれたのが最初。一時は京都,大坂長崎などにもおかれたが,のち江戸1ヵ所に統一。長官は大黒常是家が世襲し,金座同様独占請負により利益を得た。安永1 (1772) 年以降,銭の鋳造も行なったが,明治2 (1869) 年金座とともに廃止。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む