金融検査マニュアル(読み)キンユウケンサマニュアル

デジタル大辞泉 「金融検査マニュアル」の意味・読み・例文・類語

きんゆうけんさ‐マニュアル【金融検査マニュアル】

《「預金等受入金融機関に係る検査マニュアル」の通称金融庁検査官が、預金を受け入れる銀行等の金融機関を検査する際の手引書。検査項目は経営管理体制・自己資本比率リスク資産の保有状況・中小企業への融資・法令順守体制など多岐にわたり、詳細な判断基準が示されている。平成9年(1997)に公表され、その後も改訂が重ねられている。

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共同通信ニュース用語解説 「金融検査マニュアル」の解説

金融検査マニュアル

金融庁や地方財務局の検査官が金融機関を検査する際の手引書。バブル崩壊で膨らんだ不良債権の抜本的な処理を銀行に促すため、1999年に策定した。経営管理や資産査定のチェック項目を細かく記載しており、定期検査などの際に金融機関の財務の健全性や法令順守体制を点検。金融機関の形式的な対応を招いたとの批判もあり、金融庁は現在、検査マニュアルを事実上凍結し、聞き取りや資料提出、立ち入り検査を機動的に組み合わせた形に改めている。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「金融検査マニュアル」の解説

金融検査マニュアル

金融庁が1999年に決定した、金融機関を検査する際の手引書。正式名称は「預金等受入金融機関に係わる検査マニュアル」。当初は銀行のみを対象としていたが、その後、信用金庫など他の預金取り扱い金融機関や保険会社、証券会社向けのマニュアルも作られるようになった。マニュアルでは金融機関に対して厳格な資産査定を促すとともに、金融機関ごとにまちまちであった自己査定の基準を一本化した。検査項目には、リスク管理に対する意識の向上、企業倫理に対する自覚促進を盛り込んでいる。さらに2002年には中小企業に特化した「中小企業金融検査マニュアル」が作成された。

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