コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

金酸 きんさん auric acid

3件 の用語解説(金酸の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

きんさん【金酸 auric acid】

水酸化金(III)Au(OH)3の俗称。塩化金(III)水溶液に水酸化アルカリを加えるか,炭酸アルカリを加えて加熱するとAu(OH)3の黄褐色の沈殿が生成する。これを十分に洗浄後,乾燥するとだいだい色ないし黄土色粉末となりAuO(OH)の組成のものが得られる。これはAu(OH)3の脱水したものとみなされる。これらは見かけは水酸化物であるが,両性を有し,酸としての性質のほうが強いのでAu(OH)3を金酸と呼び,またこれから導かれる塩(KAuO2・2H2O,Ca(AuO2)2・6H2Oなど)を金酸塩と呼ぶ。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金酸
きんさん

水酸化金」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金酸
きんさん
auric acid

HAu(OH)4と書かれる物質をいうが、このものは実際に遊離して取り出されてはいない。しかしこのものの元となる水酸化金()Au(OH)3は、両性であるが酸性のほうが強く、アルカリに溶けて金酸塩をつくるので、これを金酸ということが多い。Au(OH)3をHAuO2H2Oのように書くこともある。たとえば、水酸化金()を熱水酸化カリウム水溶液に溶かし濃縮するとK[Au(OH)4]H2Oの淡黄色針状晶が得られ、熱水酸化ナトリウム水溶液では同じようにしてNa[Au(OH)4]の淡緑色結晶が得られる。金酸塩溶液は一般に不安定で、熱、光などにより金を析出して分解しやすく、固体には有機物と熱すると爆発するものもある。[中原勝儼]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

金酸の関連キーワード塩化金酸化ビスマス酸度水酸化物イオン水酸化クロム水酸化コバルト水酸化鉄水酸化物水酸化金苛性アルカリ

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone