釜山神社(読み)かまやまじんじや

日本歴史地名大系 「釜山神社」の解説

釜山神社
かまやまじんじや

[現在地名]寄居町風布

釜伏かまふせ峠に鎮座。社殿周囲には樫や杉の大樹があり、長い参道の両側は杉や檜が並列する荘厳な神域を形成している。釜伏山(五八二メートル)の山頂にある奥社(釜伏山神社)からの眺望は絶佳で、皆野みなの児玉本庄・熊谷方面が一望できる。旧村社で、祭神は底筒之男命・中筒之男命・表筒之男命。当初、峠に住む岩松信兵衛家に釜山蔵王大権現が祀られ庶民の信仰が厚かったが、明治初年の神仏分離によって釜山大神と改称、明治七、八年(一八七四、七五)頃に山麓姥宮うばみや神社へ合祀されたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android