霊験記(読み)れいげんき

精選版 日本国語大辞典 「霊験記」の意味・読み・例文・類語

れいげん‐き【霊験記】

〘名〙 神仏などの示す霊妙な感応利益(りやく)などを記した書。「地蔵菩薩霊験記」「清水霊験記」などがある。
江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八「本尊の霊験に至っては有らゆる仏神の利生記や霊験記(レイゲンキ)にも決して退(ひけ)を取らないほど確だと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「霊験記」の意味・読み・例文・類語

れいげん‐き【霊験記】

神仏などの示す霊妙な感応や利益を記した書。「長谷寺霊験記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「霊験記」の意味・わかりやすい解説

霊験記
れいげんき

霊験を記した説話,物語などのこと。仏教関係のものでは,中国晋代の小説類,たとえば王 琰の『冥祥記』,干宝の『捜神記』などがその先例とみられる。日本では古く景戒の『日本霊異記』,鎮源の『大日本国法華経験記』などが,室町時代以後は行誉の『長谷寺霊験記』,至遠の『頂相霊験記』などが,江戸時代には浄瑠璃の『壺坂霊験記』が現れた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android