鉢ヶ峰(読み)はちがみね

日本歴史地名大系 「鉢ヶ峰」の解説

鉢ヶ峰
はちがみね

木原きはら東野ひがしの山中やまなかの境にある標高四二九・七メートルの鉢を伏せたような形の山。山頂は木原村に属し、頂上の南の一段低い平坦地に虚空蔵堂(観音寺抱)がある。

「三原廻」(「三原市史」所収)には観音かんのん寺の満米(法道)にまつわる飛鉢伝説が記される。堂に住んだ上人のもとには鉄鉢があり、下の海を通る船に飛んでいっては米の喜捨を受けていたが、鉢に干鰯を投入れた船が仏の怒りによって沈没、そこは魚が多いが底引網に船の帆柱がかかるといい、鉢は飛んで神石じんせき星降ほしのこ(星居山)に残るという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android