銀塩写真(読み)ギンエンシャシン(その他表記)silver salt photography

デジタル大辞泉 「銀塩写真」の意味・読み・例文・類語

ぎんえん‐しゃしん【銀塩写真】

銀塩1を感光剤とすることからいう》デジタル写真に対し、フィルムカメラで撮影した写真。また、その写真を印画紙に焼き付けたり、印刷物にしたもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「銀塩写真」の意味・わかりやすい解説

銀塩写真
ぎんえんしゃしん
silver salt photography

感光物質としてハロゲン化銀をはじめ硝酸銀アジ化銀,タングステン酸銀などの銀塩を用いた写真法の総称。1727年ドイツ人ヨハン・ハインリヒ・シュルツェ(1687~1744)が硝酸銀の感光性を発見したことに端を発する。1839年ルイ=ジャック=マンデ・ダゲール銀板写真法ダゲレオタイプ)を発明。今日ではデジタルカメラによるデジタル写真に対し,写真フィルムフィルムから印画紙に焼き付けた写真のことを銀塩写真と呼んでいる(→焼き付け)。

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世界大百科事典(旧版)内の銀塩写真の言及

【写真】より

…この操作を現像と呼び,現像によって潜像の少量の銀は1010倍も増幅されて銀画像になる。この増幅は銀塩写真の大きな特徴であって,銀塩フィルムの感度が高いのは現像の増幅のおかげである。銀塩写真では被写体の微妙なトーン(調子)をよく再現することができるが,現像処理の処方によって画像コントラストを変化させたり,画像の色調を変えたりすることもできる。…

※「銀塩写真」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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