銀座一丁目―同四丁目(読み)ぎんざいつちようめ―よんちようめ

日本歴史地名大系 「銀座一丁目―同四丁目」の解説

銀座一丁目―同四丁目
ぎんざいつちようめ―よんちようめ

両替町りようがえまち通を挟む町々。銀座一丁目の南端大手筋おおてすじを境に両替町四丁目と接する。北へ銀座二丁目・三丁目・四丁目と続き、下板橋しもいたばし通で両替町九丁目と北接する。銀座二丁目と同三丁目は毛利橋もうりばし通で境界を接す。両替町五丁目から同八丁目の位置すべき地域にあたる。

豊公伏見城ノ図」と伏見城下総絵図は、ほぼ同時期の伏見城下を復元した絵図だが、各所において若干の相違がみられ、銀座一丁目から同四丁目一帯の描写には、大きな違いがある。伏見城下総絵図では、銀座地域がほかの両替町通とほぼ同じように町家地区となっているのに対し、「豊公伏見城ノ図」では、西側に銀座の役所などが記入されている。銀座が設けられるのは慶長六年(一六〇一)のことであるから、「豊公伏見城ノ図」はその表題とは異なり、秀吉没後の家康統治下の伏見銀座を記し、伏見城下総絵図は伏見銀座設置以前の町家地区としての両替町筋を描いているということか、あるいは、慶長一三年伏見銀座廃止移転後を描いているのかもしれない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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