銀行の合併(読み)ぎんこうのがっぺい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「銀行の合併」の意味・わかりやすい解説

銀行の合併
ぎんこうのがっぺい

1990年4月に太陽神戸銀行と三井銀行合併して太陽神戸三井銀行 (のちさくら銀行と改称) となり,さらに 91年4月には協和銀行と埼玉銀行が合併 (あさひ銀行) し,96年4月には東京銀行と三菱銀行の合併 (東京三菱銀行) と都市銀行同士の大型合併が続いた。こうした相次ぐ銀行合併は,金融再編成が本格化しつつあることを意味し,その背景には,急速に進展する金融自由化がある。銀行を取巻く環境は大きく変化し,かつきびしいものとなっている。金利の自由化は,調達コストの上昇となり,また銀行・証券の垣根見直しなどの業務の自由化は,人的資源や金融ノウハウの拡充を必要とする。また国際決済銀行 BISによる自己資本比率規制などもあり,経営体質の強化が急務となっての合併であった。

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