日本大百科全書(ニッポニカ) 「協和銀行」の意味・わかりやすい解説
協和銀行
きょうわぎんこう
都市銀行の旧名称。1991年(平成3)埼玉銀行と合併して協和埼玉銀行となり、92年9月「あさひ銀行」と行名を変更した。1945年(昭和20)5月に全国の九つの有力な貯蓄銀行が合併して設立された日本貯蓄銀行に由来する。同行は当時わが国最大の貯蓄銀行であったが、1948年に普通銀行に転換し、協和銀行と改称した。設立の経緯からわかるように、大衆の預金を中心に特定の企業グループを取引先にもたない中立色が強い銀行で、規模に比して店舗数が非常に多かった。なお、あさひ銀行は2003年(平成15)大和(だいわ)銀行と分割・合併し、りそな銀行、埼玉りそな銀行に再編された。
[外山茂樹]
『協和銀行史編集室編『協和銀行史』(1969・協和銀行)』▽『協和銀行調査部編『協和銀行史 続』(1979・協和銀行)』