銚子塚(読み)ちようしづか

日本歴史地名大系 「銚子塚」の解説

銚子塚
ちようしづか

[現在地名]佐賀市金立町大字金立

標高五〇一・八メートルの金立きんりゆう山の南山麓、標高一六メートル余りの山麓から平地への漸移地帯にある。佐賀平野南北に貫流する河上かわかみ川(下流嘉瀬かせ川)を中心に東西一二キロに及ぶ山麓地帯には、一〇基余りの前方後円墳が分布し、本県内における前方後円墳の唯一の密集地帯だが、銚子塚もその中の一基である。明治年間(一八六八―一九一二)頃は円方まるぼう山と称されていたというが、大正四年(一九一五)発行の「佐賀郡誌」には銚子塚と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の銚子塚の言及

【前方後円墳】より

…円丘の一側に長方形台状の施設を付加した特殊な形態で,英語ではkey hole shaped(鍵穴形)と訳される。古くより民間では,その形を身近な器物になぞらえ,車塚(くるまづか),銚子塚(ちようしづか),茶臼山(ちやうすやま),瓢簞山(ひようたんやま),瓢塚(ひさごづか),二子山(ふたごやま)などと呼びならわしてきた。江戸中期の国学者,蒲生君平も《山陵志》(1808)の中で宮車模倣説を唱え,円丘を車蓋に,方丘を轅(ながえ)に見たて,〈前方後円〉と形容したが,それがこの名称の起源となった。…

※「銚子塚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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