銜え込む(読み)クワエコム

デジタル大辞泉 「銜え込む」の意味・読み・例文・類語

くわえ‐こ・む〔くはへ‐〕【×銜え込む】

[動マ五(四)]
歯や唇で奥深くしっかりとくわえる。「パイプを―・む」
女が男を連れ込む。引っ張り込む。
「どこかへ客を―・むらしく」〈織田作之助夫婦善哉
[類語]かじりつく食いつく食らいつく噛みつくかぶりつく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「銜え込む」の意味・読み・例文・類語

くわえ‐こ・むくはへ‥【銜込】

  1. 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
  2. 奥深くくわえる。
    1. [初出の実例]「村田張の真鍮煙管を吸口深く銜へ込んで」(出典:父の婚礼(1915)〈上司小剣〉三)
  3. ある場所へ人を連れ込む。
    1. [初出の実例]「或待合に(クハ)へ込(コマ)れて三味線ぬきの小座敷」(出典:艷魔伝(1891)〈幸田露伴〉)

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