噛み付く（読み）カミツク

デジタル大辞泉

かみ‐つ・く【^×噛み付く】

［動カ五（四）］
１ 歯で食いつく。「犬が子供に―・く」
２ 激しい態度で相手に迫る。くってかかる。「上司に―・く」
[類語]（1）噛む・食いつく・食らいつく・齧りつく・かぶりつく・くわえこむ・噛み砕く・噛み締める・噛み切る・食い切る・食いちぎる・噛みこなす・咀嚼・反芻／（2）食って掛かる・目に角を立てる・目を三角にする・目を剝く

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

かみ‐つ・く【噛付】

1. 〘 自動詞 カ行五（四） 〙
2. ① 相手が痛みを感じたり、噛み跡を残したりするほど強く歯や牙でくわえる。かぶりつく。食いつく。
   1. [初出の実例]「いぬ、わんわんといふてかみつかふとする」(出典：虎明本狂言・犬山伏（室町末‐近世初）)
3. ② ( 比喩的に ) （主に位が上の者に対して）その非や欠点を指摘して責めたてることをいう。くってかかる。
   1. [初出の実例]「かう云はれては、流石(さすが)のお政も最(も)う噛付きやうが無いと見えて」(出典：浮雲（1887‐89）〈二葉亭四迷〉三)
   2. 「気に入らぬものには、なんでも噛みつこうとする気魄に」(出典：肉体の門（1947）〈田村泰次郎〉)

出典　精選版 日本国語大辞典