精選版 日本国語大辞典 「鋲」の意味・読み・例文・類語
びょう ビャウ【鋲】
〘名〙
① =びょうね(鋲根)
※弓張記(1450‐1500頃か)「かりまた。けん尻たばさむ事。〈略〉まとや又はひゃうなどの類は、根の方を持もの也」
※太平記(14C後)三六「筒のまはり二十尋計なる大皷の、銀のびゃうを打て、面には巴をかき」
③ 金属板などを接合するために用いるもの。リベット。
※蟹工船(1929)〈小林多喜二〉二「鋲がゆるみでもするやうに、ギイギイと船の何処かが、しきりなしにきしんだ」
④ おしピン。画びょう。
⑤ 靴の底に打つ金具。
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