デジタル大辞泉
「鋲」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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びょうビャウ【鋲】
- 〘 名詞 〙
- ① =びょうね(鋲根)
- [初出の実例]「かりまた。けん尻たばさむ事。〈略〉まとや又はひゃうなどの類は、根の方を持もの也」(出典:弓張記(1450‐1500頃か))
- ② 頭に笠形のものがついている装飾を兼ねた釘。銅・鉄・真鍮(しんちゅう)、または金銀などで造る。
- [初出の実例]「筒のまはり二十尋計なる大皷の、銀のびゃうを打て、面には巴をかき」(出典:太平記(14C後)三六)
- ③ 金属板などを接合するために用いるもの。リベット。
- [初出の実例]「鋲がゆるみでもするやうに、ギイギイと船の何処かが、しきりなしにきしんだ」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉二)
- ④ おしピン。画びょう。
- ⑤ 靴の底に打つ金具。
- [初出の実例]「鋲を打った兵隊靴」(出典:趣味の遺伝(1906)〈夏目漱石〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の鋲の言及
【釘】より
…特殊なものに波釘,股釘などがある。釘の一種に鋲がある。画鋲,虫ピン,畳鋲,四分一(しぶいち)鋲などがあり,また材質によって鉄鋲,シンチュウ鋲,銅鋲などがあり,頭の形で平鋲,太鼓鋲などがある。…
【リベット】より
…鋲ともいう。重ね合わせた金属板などの薄板を接合するのに用いる,頭のついた棒状の金属性(鋼,アルミニウム,銅など)の締結部品。…
※「鋲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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