錆壁(読み)サビカベ

デジタル大辞泉 「錆壁」の意味・読み・例文・類語

さび‐かべ【×錆壁】

上塗りの壁土鉄粉または古釘の煮出し汁をまぜた壁。また、その仕上げ方法

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「錆壁」の意味・読み・例文・類語

さび‐かべ【錆壁】

〘名〙 壁の上塗りの土に醤油に漬けておいた鉄粉または鉄屑をまぜて塗った壁。鉄から生ずる赤錆により斑紋を生じ、古雅な趣を加える。
※俳諧・枯尾花(1694)下「渋(さビ)壁のひる間を遅く扇がせて〈岩翁〉」

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「錆壁」の解説

さびかべ【錆壁】

さび土(多量の鉄分を含んだ粘土質の土)や鉄粉を混ぜて塗る土壁。塗ったあとで鉄分がさびて、褐色斑点が現れる。さび土では、京都産のもの(京さび土)が知られる。

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