錦城（読み）きんじょう

精選版 日本国語大辞典

きん‐じょう‥ジャウ【錦城】

1. 〘 名詞 〙 「きんかんじょう（錦官城）」の略称。

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【錦城】きんじよう（じやう）

錦官城。成都。宋・陸游〔成都を懐ふ、十韻〕詩　放五十、ほ豪縱　錦一たび覺む、の

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出典　平凡社「普及版 字通」

日本大百科全書(ニッポニカ)

錦城
きんじょう / クムソン

韓国（大韓民国）南西部、全羅南道(ぜんらなんどう／チョルラナムド)羅州(らしゅう／ナチュ)市の旧称。1981年、羅州邑(ゆう)（町）と栄山浦(えいざんほ／ヨンサンポ)邑が合併して錦城市となり、86年羅州市と改称。羅州平野の中心に位置。栄山浦は古くは河港であったが、栄山江(えいざんこう／ヨンサンガン)の川床の上昇で閉鎖された。潮の干満が本市付近にまで及び、満潮時に洪水があれば被害が大きい。竹製品の特産地として知られるが、ナシ、モモも有名である。

［森　聖雨］

[参照項目] | 羅州

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

改訂新版　世界大百科事典

錦城 (きんじょう)
Kǔmsǒng

→羅州

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

世界大百科事典（旧版）内の錦城の言及

【羅州】より

…人口11万6322(1995)。1981年，羅州郡の中心部が栄山浦と合併して錦城市となったが，86年市名を羅州市と改め，95年羅州市が羅州郡を合併した。全羅道という地名は，全羅北道の中心地全州と，この羅州とをあわせたものである。…

【太田錦城】より

…折衷考証学派。名は元貞，字は公幹，通称は才佐，錦城は号。加賀国大聖寺の医家に生まれた。…

【蜀江錦】より

…四川地方における絹織物の歴史がきわめて古いことは，多くの文献資料とともに1975年成都出土の西周時代の銅矛の柄に認められる〈蚕〉の形象や，65年同じく成都出土の戦国時代の銅壺に鋳出されている〈採桑図〉などによっても知られる。こうした伝統に支えられ，漢代には蜀の成都の南を流れる流江で洗った染色は特に鮮麗で美しいとして，以来その都を錦城，その川を錦江と呼ぶようになった。三国時代には，当時錦の産地として最も著名であった襄邑の錦織をも圧倒するほどの発展をみせ，その後歴代王朝の絹織物の産地として重要な地位を保持してきた。…

【成都】より

…漢代には東方から漢族が多数入り，また成都の人口支持力も高まり，元帝の時代には長安についで全国四大都市の一つに数えられるようになった。　手工業も発達し，〈蜀中の宝〉とよばれる蜀錦すなわち錦織製造は専門の役人に管理され〈錦城〉が成都の代名詞ともなった。後漢には益州の蜀郡の郡治がおかれ，三国時代には蜀の劉備が成都に居城をかまえ，帝を名のった。…

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出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」