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錦琵琶 にしきびわ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

錦琵琶
にしきびわ

琵琶楽の流派名。薩摩琵琶の一種。薩摩琵琶から出た錦心流から昭和初期に独立して,水藤錦穣が創始した。楽器は5弦5 (じゅう) 。薩摩琵琶の正派と錦心流では歌うときは伴奏をしないが,錦琵琶には歌いながら伴奏する部分もある。長唄などの技法を取入れた優美な曲風をもっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

錦琵琶
にしきびわ

昭和初期に薩摩(さつま)琵琶から分派した琵琶楽の流派、およびその楽器。創始者は錦心流の榎本芝水(えのもとしすい)の門から出た水藤錦穣(すいとうきんじょう)(1911―73)である。彼女は薩摩琵琶の楽器をつくりかえて五弦五柱(四弦のものもある)とし、柱間隔にもくふうを凝らした。音楽的には筑前(ちくぜん)琵琶との共通点が多く、歌の切れ目だけでなく歌とともに弾奏する。さらに長唄(ながうた)などの三味線音楽の影響をも受け、古来の薩摩琵琶と比べて華々しい都会的な独自の芸風を確立した。[シルヴァン・ギニアール]

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世界大百科事典内の錦琵琶の言及

【琵琶】より

…これに手を加え繊細な節回しの様式が20世紀初頭永田錦心によって確立され錦心流と称したので,従来のものは正派と呼ぶようになった。さらに新しく錦心流の中から水藤錦穣(すいとうきんじよう)が錦(にしき)琵琶を,鶴田錦史(1911‐95)が鶴田派の新様式をつくり出した。(4)筑前琵琶 琵琶歌のもう一つの系統筑前琵琶はもと筑前盲僧の橘旭翁らにより薩摩琵琶や三味線音楽にならって明治期に確立され,女性的な優雅さをたたえた音楽として全国的に流行した。…

※「錦琵琶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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