20世紀日本人名事典 「錦米次郎」の解説
錦 米次郎
ニシキ ヨネジロウ
- 生年
- 大正3(1914)年6月28日
- 没年
- 平成12(2000)年2月12日
- 出生地
- 三重県飯南郡伊勢寺村(現・松阪市)
- 学歴〔年〕
- 高小卒
- 主な受賞名〔年〕
- 中日詩賞(第2回)〔昭和37年〕「百姓の死」
- 経歴
- 高小卒業後、京都・西陣織帯地問屋店員となり、のち農業に従事する。昭和12年召集、21年復員。この間、7年頃から詩作をはじめ、24年「三重詩人」を創刊して主宰。「コスモス」などにも参加し、農民詩人として注目される。21年「日録」を刊行し、37年「百姓の死」で中日詩賞を受賞。明治初期の農民暴動「伊勢暴動」を書いた長編叙事詩「野火」をはじめ、四日市公害や芦浜原発、長良川河口堰など社会問題を風刺した作品を数多く発表。他に「旅宿帳」や随筆集「百姓の死」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報