鍾【よう】(読み)しょうよう

百科事典マイペディア 「鍾【よう】」の意味・わかりやすい解説

鍾【よう】【しょうよう】

中国,三国の魏の政治家,書家。字は元常。河南の人。初め後漢に仕えて侍中尚書僕射となり,魏の建国に当たっては,曹操を助けて軍功があり,太傅にまで至った。書は劉徳昇に学び,銘石書(八分の碑文),章程書(楷書(かいしょ)の公文書など),行狎書(行書尺牘(せきとく))の3体をよくしたという。その書風後世,鍾法と称して尊ばれた。
→関連項目永字八法三希堂法帖祝允明張芝

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android