鎌屯倉(読み)かまのみやけ

日本歴史地名大系 「鎌屯倉」の解説

鎌屯倉
かまのみやけ

日本書紀」安閑天皇二年五月九日条にみえる屯倉の名。このとき西国を中心とした一三国に合計二六ヵ所の屯倉が設置されたという。むろんこの一括設置の記事自体は造作だが、六世紀という時期に各地にそれぞれの屯倉が設定され、大和政権が地方支配を拡充させていったことは認めてよいであろう。ここにあげられた筑前豊前の屯倉を結ぶ線は、大宰府から豊前に至るのちの駅路に相当し、陸上交通の要衝を押えるものであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む