鏡石古墳(読み)かがみいしこふん

日本歴史地名大系 「鏡石古墳」の解説

鏡石古墳
かがみいしこふん

[現在地名]昭和村川額 鏡石

赤城山西北麓末端の急傾斜地と利根川とに挟まれた幅の狭い河岸段丘上にある。標高二八五メートル。昭和一〇年(一九三五)の古墳分布調査によると、鏡石に隣接した小字いわしたに一七基の円墳が確認されている。これらは榛名はるなふたッ岳噴出の軽石層上に構築されたものが大半である。同四九年県道下久屋しもくや(現沼田市)―渋川線の改良工事中に発見され調査された。墳丘榛名山二ッ岳噴出の軽石層によって完全に埋没し、現地表ではその存在はまったく確認できなかった。直径七メートル、高さ約二メートルの二段に構築された小円墳であるが、土の使用はほとんど認められず、石積みの墳丘である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android