鐙田村(読み)あぶんだむら

日本歴史地名大系 「鐙田村」の解説

鐙田村
あぶんだむら

[現在地名]植木町鐙田

荻迫おきさこ村から鐙田川・辺田野へたの村道を隔てて南に位置する台地上の村で、東は豊前街道を隔てて飽田あきた原口はるぐち(現飽託郡北部町)に接する。慶長九年(一六〇四)九月の検地帳には田二六町六反三畝余・畠四二町三畝余、分米五七一石七斗余、名請人延数二五人、右京・出雲・大炊宮内など武士的名乗をもつもののほか、光福寺・蓮乗坊・神主などがみえる。近世は正院手永に属し、寛永二〇年(一六四三)には細川光尚から沼田小兵衛延将に宛行われた(「細川光尚判物」沼田文書)。宝暦年間(一七五一―六四)の肥後国中寺社御家人名附では小村として向坂村と北中尾村を載せるが、「国誌」では「北中尾村ト云小村アリ」とし、「向坂村」を別掲する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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