鐶付(読み)かんつけ

精選版 日本国語大辞典 「鐶付」の意味・読み・例文・類語

かん‐つけ クヮン‥【鐶付】

宗湛日記‐天正一四年(1586)一二月二七日「釜は二重釜の貫付鬼面、口の高三分ほど」
日葡辞書(1603‐04)「Quantçuqe(クヮンツケ)

かん‐つき クヮン‥【鐶付】

〘名〙 釜の部分の名。釜を動かすときに鐶をかけ通す耳。鐶が取りつけてあるものもある。普通、左右一対あり、鬼面、遠山松笠など種々の形があり、意匠に富む。かんつけ。
俳諧・ゆめみ草(1656)春「くんつきやいはば角組芦屋釜〈成利〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「鐶付」の意味・読み・例文・類語

かん‐つき〔クワン‐〕【×鐶付】

茶釜の、鐶を通す耳。鬼面きめん・遠山・松笠・茄子なすなどの形がある。

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