長刀・薙刀・眉尖刀(読み)なぎなた

大辞林 第三版の解説

なぎなた【長刀・薙刀・眉尖刀】

幅広で反りの強い刀身に、長い柄をつけた武器。平安時代から主に歩卒や僧兵が用い、南北朝時代以後は上級武士も使用したが、槍の発達で戦国時代以後は戦いの主要武器ではなくなった。江戸時代には女性も用いた。
「薙刀草履ぞうり」の略。

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精選版 日本国語大辞典の解説

なぎ‐なた【長刀・薙刀・眉尖刀】

〘名〙
① 手矛(てぼこ)のように長い柄があり、刃を長く広くそらせた武器。敵をなぎ払うのに用いる。一一世紀末の後三年の役の頃にはじまり、室町中期まで盛んに用いられた。その後、従来のものより刀身が短く、そりが深く、柄の長いものが考案されて、これをなぎなたと称し、旧来のものを長巻(ながまき)と称して区別するようになった。江戸時代はもっぱら婦人の武具とされた。大長刀、小長刀、両刃長刀、小反刃長刀、鉈長刀(なたなぎなた)(筑紫長刀)、無爪鉈長刀などの種類がある。ながかたな。なぎがたな。
※九冊本宝物集(1179頃)九「五八四十の矢みないつくして、太刀なきなたうちおりて後」
※浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)上「むかしはやりが迎ひに出る今はやうやう長刀の、ざうりをぬいで」
④ (そりかえった形またはその切りきずから連想していうか)
(イ) 陰茎をいう。
※俳諧・犬筑波集(1532頃)雑「山法師こそごけいりをすれ、長刀を野太刀のさやにさしこめて」
(ロ) 女陰をいう。なぎなたきず。
※雑俳・柳多留‐九八(1828)「巴の長刀朝比奈は潜って出」
※洒落本・当世爰かしこ(1776)「噺に鉄炮、挨拶に長刀(ナギナタ)

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