長尾名村(読み)ながおみようむら

日本歴史地名大系 「長尾名村」の解説

長尾名村
ながおみようむら

[現在地名]長尾町名

長尾東ながおひがし村と長尾西村の間にあり、南は前山まえやま村の低い丘陵地に続く。宇佐八幡うさはちまん古墳群や亀島かめしま古墳群など七世紀頃の群集墳が存在する。戦国時代に前山昼寝ひるね城を本拠とする寒川氏の支配下にあり、里城として村内に池内いけのうち城が築かれた。

寛永国絵図では長尾庄に含まれ、寛永一七年(一六四〇)の生駒領高覚帳では長尾東村・長尾西村とともに長尾村とされている。村高は寛政七年(一七九五)七〇三石余で(川田文書)以後大きな変化はない。年貢志度しど御蔵(現志度町)に納めた。小物成は慶応四年(一八六八)の万納皆済状(長尾町史)によると銀一貫五二二匁(林運上)、薪一二八束、真綿一六四匁余。慶安二年(一六四九)の切支丹改帳(蓮井文書)では戸数四四・人数六四五で、庄屋十兵衛の家族は六人で名子・下人・下女を含めて三五人、間島是行家は家族五人で名子・下人・下女を含めて六八人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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