長崎村茂右衛門(読み)ながさきむら・もえもん

朝日日本歴史人物事典 「長崎村茂右衛門」の解説

長崎村茂右衛門

没年:万延1.10.18(1860.11.30)
生年:生年不詳
江戸後期の長崎村茂右衛門騒動の首謀者。越中礪波郡長崎村(富山県礪波郡利賀村)の茂兵衛の子。安政5(1858)年7月25日に五箇山の十数カ村の農民井波町米商など1000軒を打ちこわす。夜ごと閑乗山で集会を重ねて竹螺を吹き松明をたいて「いくぞ。いくぞ。」と大勢を扇動したかどで,井波町観音寺の高台で磔に処せられた。のち義民碑が建立された。

(吉武佳一郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「長崎村茂右衛門」の解説

長崎村茂右衛門 ながさきむら-もえもん

?-1860 幕末一揆(いっき)指導者。
越中(富山県)礪波(となみ)郡長崎村の農民。安政5年長崎村など五箇山の農民130人余を指導,井波町の米屋,質屋などをうちこわした。万延元年10月18日磔(はりつけ)の刑となる。井波町の刑場跡に「安政義人」の碑がある。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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