長幼の序(読み)チョウヨウノジョ

デジタル大辞泉 「長幼の序」の意味・読み・例文・類語

ちょうよう‐の‐じょ〔チヤウエウ‐〕【長幼の序】

《「孟子」滕文公上から》年長者と年少者との間にある秩序子供大人を敬い、大人は子供を慈しむというあり方。→五倫

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故事成語を知る辞典 「長幼の序」の解説

長幼の序

年長者と年少者との間で、守るべき順序関係のこと。

[使用例] ここは学問の場であるから身分を問うことなく、長幼の序に従って座につく[田辺聖子*新源氏物語|1978~79]

[由来] 「孟子とうのぶんこう・上」で説明されている、五つの守るべき人間関係のうちの一つ。全体は、「父子しん有り(父と子の間には、親愛の情がある)」「君臣有り(君主臣下の間には、忠義の情がある)」「夫婦べつ有り(夫婦の間には、それぞれ異なる役割がある)」「長幼序有り(年長者と年少者の間には、年齢による順序がある)」「朋友しん有り(友人の間には、信頼関係がある)」となっています。

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