長期暴露施設(読み)ちょうきばくろしせつ(その他表記)long duration exposure facility; LDEF

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「長期暴露施設」の意味・わかりやすい解説

長期暴露施設
ちょうきばくろしせつ
long duration exposure facility; LDEF

略称エルデフ。 1984年4月6日に,スペースシャトルに搭載して高度 480km,傾斜角 28.5度の軌道に打ち上げられた,宇宙空間で長期暴露実験を行なう衛星。重量 3.6t,長さ 9.1m,直径 4.3mの 12面長方体の衛星。人工衛星や宇宙構造体,およびその搭載システムの材料,また植物種子,エビの卵などの生物細胞を,宇宙に長期にわたり暴露した場合の影響を調査する。 12面体の表面には 125cm× 85cm大の区画盆が設けられ,各種試料で 86種類の実験を実施した。 LDEF回収は,当初 85年2月に予定されていたが,チャレンジャー事故により遅れ,90年1月9日に打ち上げられたスペースシャトルにより回収された。

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