長江用水(読み)ながえようすい

日本歴史地名大系 「長江用水」の解説

長江用水
ながえようすい

高岡市域を南北に流れる用水。小矢部川の支流祖父そふ川より礪波となみ市野瀬いちのせ村で取水し、射水いみず郡長江新村・長慶寺ちようけいじ村・波岡はおか村・内免新ないめんしん村の四ヵ村を水下村とした。水当高は一千六八四石余(「郡事摘要」折橋家文書)。寛文四―五年(一六四―六五)射水郡艮長江新村の畑直新開のために開削された。当時、上流礪波つじ村・蔵野町くらのまち村では、市野瀬村の蟹田沢かにたさわというところから湧水を引き用水としていたが、千保せんぼ川跡用水系が整備され、新又口あらまたぐち用水の下流落水が祖父川として北流するようになったため、市野瀬村で祖父川より水揚げをし、長江新用水として引くことになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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