長禄(読み)チョウロク

デジタル大辞泉 「長禄」の意味・読み・例文・類語

ちょうろく〔チヤウロク〕【長禄】

室町中期、後花園天皇の時の年号。1457年9月28日~1460年12月21日。

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日本の元号がわかる事典 「長禄」の解説

ちょうろく【長禄】

日本の元号(年号)。室町時代の1457年から1460年まで、後花園(ごはなぞの)天皇の代の元号。前元号は康正(こうしょう)。次元号は寛正(かんしょう)。1457年(康正3)9月28日改元。疫病流行の凶事を断ち切るために行われた(災異改元)。『韓非子(かんぴし)』を出典とする命名。長禄年間の室町幕府の将軍は足利義政(よしまさ)(8代)。1457年(長禄1)、1441年(嘉吉(かきつ)1)の嘉吉の変で滅びた赤松氏の遺臣が、吉野山中にあった後南朝(ごなんちょう)の行宮を襲撃し南朝の皇胤を称していた兄弟を殺害、1443年(嘉吉3)の禁闕(きんけつ)の変で御所から持ち去られた神璽(しんじ)(三種の神器のひとつ、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま))を奪還するという事件が起こった。翌年、神璽を献上された室町幕府は赤松家の再興を許可し、赤松政則(あかまつまさのり)に家督を相続させた。1459年(長禄3)には、「長禄・寛正の飢饉(ききん)」と呼ばれる日本全土に及ぶ大規模な飢饉が始まった。

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