樹冠(読み)じゅかん

林業関連用語の解説

樹冠

樹木の枝と葉の集まりをいい、樹種によってその形態が異なるため樹種の識別もしやすい。

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世界大百科事典 第2版の解説

じゅかん【樹冠 crown】

樹木の枝や葉がつくる冠状の構造。種や樹齢の違いによっていろいろの形となる。また,森林中でどのような種と混生しているか,独立樹となるかによっても形が異なっているが,同じ条件下では種によって樹冠の形はほぼ一定している。樹冠がより集まって森林の外観にさまざまな特徴を描き出すが,それを林相forest physiognomyという。落葉樹では樹冠の中の葉の密度がそれほど高くない場合が多く,内部まで一様に葉がつくのがふつうであるが,常緑樹では葉が樹冠の外側に密につくので光が内部では乏しくなり,内部には葉は少ない。

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大辞林 第三版の解説

じゅかん【樹冠】

樹木の枝や葉の茂っている部分。孤立樹では種によって一定の特徴のある形を呈する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

樹冠
じゅかん
crown

樹木の幹の上部にあって枝や葉の茂っている部分をさす。ドイツ語に由来したクローネ Kroneも用いられる。同じ樹種でも森林を形成しているときと孤立しているときとではその樹冠の形は変化する。

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世界大百科事典内の樹冠の言及

【森林】より

…樹高が少なくとも4~5m以上ある高木が密生し,面積的な広がりをもって地上空間を枝葉で閉鎖したもの。個々の樹木の枝葉が空間を立体的に占有している部分を樹冠crownといい,森林ではこれらが一体となって地上空間を占有して林冠canopyを形成する。森林は樹木の集団(林木)とこれが立っている土地(林地)で構成され,地上,地中を通じて多くの植物,動物,微生物が生活している。…

【木】より

… 木本植物では,地上部の茎と地下部の根がよく発達している。茎はふつう幹と枝からできており,高木では種によって形の決まった樹冠をつくる。高木が寄り集まってできた植物社会が森林であり,陸地のほとんど半分は森林に占められているが,現在急速に伐開が進められている。…

【森林】より

…樹高が少なくとも4~5m以上ある高木が密生し,面積的な広がりをもって地上空間を枝葉で閉鎖したもの。個々の樹木の枝葉が空間を立体的に占有している部分を樹冠crownといい,森林ではこれらが一体となって地上空間を占有して林冠canopyを形成する。森林は樹木の集団(林木)とこれが立っている土地(林地)で構成され,地上,地中を通じて多くの植物,動物,微生物が生活している。…

※「樹冠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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